ピアノソナタ第29番《ハンマークラヴィーア》Op.106

子どもが小さいころにピアノを教えていただいた当時大学生の先生が、ピアニストの道へ歩まれました。これまでなかなかコンサートに行く機会がなかったのですが、今回、初めて見に行かせていただきました。まだまだお若いのに、このようなコンサートを開催されるなんて本当にすごいなと。なかなか狭く厳しい道ではあるかと思いますが。

約2時間のコンサート、前半は軽やかな演奏で若者らしい瑞々しさとさわやかな印象で心地いい演奏でした。しかし、後半は、ベートーベン作曲だからでしょうか、ものすごいエネルギーと壮絶さを感じながらその指さばきに目を奪われていました。長尺の演奏後ご挨拶をされていましたが、やり切った感だけなく体力の消耗を感じさせるくらい渾身を込めた様子がうかがえました。

帰ってから、このベートベンの曲、ピアノソナタ第29番《ハンマークラヴィーア》Op.106を調べると、以下の紹介が・・・先生の最後のご挨拶時に、この曲を次回弾くとしたら、20年後くらいとおっしゃっり、会場からはちょっと笑いが出ていましたが、本当にそのような曲だったんですね。凄すぎる曲を弾かれていたことに驚きました。そのような名曲の演奏を目の前しかも生演奏で聴けたこと、感動しました。

■ ① “人類史上もっとも巨大で難解なピアノソナタ”

このソナタは、

演奏時間約45〜50分(最長級)

技術的にほぼ最高難度

構造が巨大で複雑

という理由で、しばしば
「ピアノソナタのエベレスト」とも呼ばれます。

■ ② 同時代を完全に超えた “革新性”

1818年頃の曲ですが、形式・和声・リズムなどが驚くほど現代的です。

和声進行の大胆な飛躍

フーガの複雑さ

ポリフォニーの異常な密度

一つの動機を長大に構築する力

→ ベートーヴェン後期の象徴。後のシューマン、ブラームス、ワーグナー、さらには20世紀音楽に影響。

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