(漢字そぞろ歩き) 唐音

「けんちん汁」を漢字で書くと

学生の時、午後の講義が休講となったので、仲間5人で「鹿ケ谷の陰謀」跡を見に行ったことがある。

午前中の講義に『平家物語』の「平氏討伐の謀議」が出てきたので、その流れで「現場」を確認しようと、我々は丸太町通東端から東山に入り、かなりけわしい山道を30分ほど登ったが、道を間違えたのか、その時は謀議の場が見つからなかった(今は親切な道標が設置されているそうだ)。

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO93180510S5A211C2MY9000

日本への漢字の音が、中国から伝わった時期で、同じ感じでも読み方が違うというお話。古代に「呉」と呼ばれた地域(現在の南京)にあった王朝と交流が深かった百済からの渡来人が日本に伝えた音が呉音。そのあと、遣唐使が唐の都長安で学んだ漢字音を帰国後に日本に伝えたのが漢音。

なので、日本語に漢字を当てはめる作業で呉音だったのに、数世紀したら、漢音が入ってきた。当時の大変さぶりを想像すると苦難だっただろうなと思ったが、さらにそのあと、唐音なるものが江戸時代まで入ってくる。

その影響が、戸籍で読み仮名をつけてこなかった、もしかしたら付けられなかったのも、このあたりが影響しているのかなと。ある本には、ひとつの漢字に30近く読み方があり、それは、おそらく呉音、漢音、唐音、あと地方ごとに読み方が違う、そして近年までの日本人の一般の方の識字率などの影響があるんだろうなと。そもそも一部の権力者を除いて文字が必要な生活だったのだろうかと。

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