お世話になりました。心よりご冥福をお祈り申し上げます
東京新聞に、7月1日に、大学のゼミでとてもお世話になった竹中恵美子先生の訃報が載っていました。大学卒業以来、お会いする機会もないままでしたが、先生の著書を購入したりと、ずっと感謝の想いを忘れることはありませんでした。決して、熱心にゼミに参加したわけでもなく、卒論の相談を頻繁にしたわけでもなかったのですが、卒業後の進路に悩んでいた時に、先生のゼミの卒業生で税理士事務所を開業されている方数名とお食事の機会を作ってくださいました。その時初めて現役の税理士さんのお話をお伺いできたこと、とてもありがたかったです。
卒論のテーマは、男女の差別の歴史と家事労働と労働環境における差別構造のようなことを書いたように記憶していますが・・書くうちに差別と男女の性差における区別が、こんがらがって、これは差別なのか区別なのか役割なのか、わからなくなってしまったことは印象に残っています。そして、実際、社会に出てみて、会社という組織にはガラスの天井的なことや男女の区別のような差別がありつつも、税理士という仕事そのものにはあまりそのような差もなく、妻や母親になってみると伝統的な価値観の男女の役割にもぶつかり、でも母親という生物学的てきな役割も感じたり・・・結局、総論というかあるべき姿、でもこれも立場や状況で違うものの・・・でもなんとなくイメージできるものの、現実に落とし込むと、各論というか個別性も高いこともわかり、22歳の時に、論文に書こうとしたことは、今でもはっきりした意見や解を言えない状況は続いています。竹中先生のご専門分野でしたが、けっして、卒論を書きながら、次第にふつふつと湧き出してきた私の迷いや考えに意見をされることはなかったように記憶していますし、いつもニコニコされてお話は聞いてくださっていたように思います。卒業のために、卒論は書き上げたものの、一生考え抜く課題にもなったように思います。その時に、先生から解が与えられたら、きっとこんなに考えることはなかったかもしれません。先生はそのことがわかっていたから、そのように導いて下さったのかなと。そして考えるたびに、先生のニコニコとした笑顔を思い出しています。先生、ありがとございました。心よりご冥福をお祈り申し上げます。


